結婚してから8年がたち、私たち夫婦はついに不妊治療を始める決断をしました。この決断に至るためには、さまざまな背景と心の葛藤がありました。今回は、その理由をお伝えしたいと思います。
私は幼少期から、自分が30歳まで生きられないのではないかという漠然とした不安を抱えていました。(私の幼少期については、今後このブログで書いていこうと思っています。)将来の自分を想像することができず、30歳以降の人生計画を描くことができませんでした。そのため、子供を持つという選択肢を真剣に考えることができませんでした。
このような感覚は、将来への不安や自己認識の欠如から生じることがあります。心理学的には、ミドルエイジ・クライシス(中年の危機)と呼ばれる現象があり、これは人生の中盤で自己の存在意義や将来に対する不安を感じる状態を指すそうです。私の場合、これが若年期から現れていたのかもしれません。
義姉の第三子誕生と心境の変化
転機が訪れたのは、夫の姉が第三子を妊娠し、その報告を義理両親、義姉家族、私達夫婦で集まった時に報告されたときでした。二人の子供たちがすくすく元気に成長していくなかで、また新な命が誕生する幸せそうな雰囲気が私には輝かしく見え正直羨ましく思ったのです。そしてそのタイミングで「将来2人で生活していく事」にたいして本当にこのままでいいのかをその時期に考え始めました。
夫の存在と義理の両親への思い
夫のご両親は人に対して口出しするタイプではなく、私達夫婦に対しても一切何も言われることなく8年間が過ぎていました。ですが義理の両親は口には出しませんが、息子である夫の子供の顔を見たいと願っているのではないか、と感じるようになりました。また、夫自身も子供を持つことに対して前向きな考えを持っていることを知り、私自身の考えを見つめ直すきっかけとなりました。
年齢と時間の制約
私たちが結婚したのは私が20代後半で夫は20代前半でしたが、気づけば私は34歳。一般的に、女性の妊娠適齢期は20代から30代前半と言われています。年齢を重ねるごとに妊娠の可能性が低くなることは理解していましたが、具体的な行動を起こすことなく時間が過ぎてしまいました。しかし義姉の出産や家族の変化を目の当りにし、「今行動しなければ後悔する」という焦りと不安が募りました。
不妊治療開始への決意
これらの要因が重なり、私たちは不妊治療を始める決意を固めました。初めてのクリニック訪問は緊張と不安でいっぱいでしたが、専門医の手寧な説明とサポートのおかげで、一歩ずつ前に進むことができました。治療は決して楽なものではありませんが、夫婦二人で乗り越えていく覚悟です。
まとめ
結婚8年目にして不妊治療を始めた私たちの背景には、幼少期の経験、家族の影響、そして年齢的な要因がありました。同じような悩みや葛藤を抱えている方々にとって、私たちの経験が少しでも参考になれば幸いです。これからも夫婦で支え合いながら、新な命を迎える日を夢見て、前向きに歩んでいきたいと思います。
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